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業務紹介1
「個別指導指針を抽出するデータAI解析の理論」
私たちの研究では、まず専門家による独自のデータベースを構築することから始めます。訓練校への入所時には、年齢や性別、障がい名、障がいの特性、必要な配慮事項、性格、得意・不得意なこと、そして本人ができないことなどの個人データを細かく登録します。さらに、訓練期間中は、毎日の天候や気分、睡眠時間、体調や出来事、相談内容などを訓練生自身が日報として記録。加えて、熟練した指導員が個別に観察記録を取り、メンタル状況や意欲、社会人マナー、基礎学力、成功体験など、多角的な視点から情報を蓄積します。
こうした個別データを少なくとも50名分、1年にわたって追跡・記録し、データベースへ継続的に蓄積。2年目以降も新たな訓練生のデータが加わり、情報は豊かに成長していきます。新入生についても同様に詳細な個人データを登録し、最初の2ヶ月間は上記の仕組みで日々データを収集。その後、3か月目にAI解析を実施し、個別の指導指針を抽出します。
AI解析の核心は、過去に蓄積された膨大な独自データベースをもとに、本人の特徴や行動パターンをマッチングし、最適な指導方針を客観的に導き出すことです。データが増えるほど、個人特性のパターン化や指導の標準化が進み、熟練者も新人もばらつきなく、効果的な訓練成果を実現できます。
この仕組みを開発した背景には、現場における「属人化」や「固定観念」「指導法の硬直化」など多くの課題がありました。熟練指導員も自らの方法論に固執し、変化や多様性に十分対応できないことが少なくありません。新人指導員も経験が浅いまま自分流のやり方を広めてしまい、組織全体の成長や柔軟性が阻害されてきました。こうした現状を打破し、誰もが客観的・科学的な根拠に基づき個別最適な指導ができる環境を目指し、本研究は推進されています。

業務紹介2
「日報や観察記録をもとに、AIと専門家が成長を評価・フィードバックし、現場改善を支援します。」
マインドシード研究所では、訓練生が毎日記録する日報や、指導員が丁寧に記述する観察記録をもとに、AIと専門家が協働して成長や課題を多角的に評価します。日報には、その日の体調や気分、出来事、相談ごとが細かく記録され、観察記録では本人の行動や意欲、対人関係、メンタル面の変化などが詳細に蓄積されます。これらの豊富な現場データは、AIが過去の傾向や類似ケースと照合・解析することで、個人ごとの変化や課題を客観的かつ迅速に捉える材料となります。
さらに、AIによる定量的な分析だけでなく、福祉現場を熟知した専門家がデータを読み解き、行動や成長の背景まで総合的に評価します。そのうえで、本人や指導員、現場チームにとって具体的かつ実践的なフィードバックを提供。たとえば「どのような声かけが効果的か」「どんなタイミングで支援を強化すべきか」といった現場目線のアドバイスを、すぐに活用できるかたちで届けます。
この仕組みによって、現場の支援は属人的な経験や勘に頼るのではなく、データと専門知見に裏付けられた“根拠ある改善”が実現。日々の支援の質が高まり、利用者の成長を着実に後押しするだけでなく、チーム全体の現場力向上にもつながります。

業務紹介3
「指導の標準化で質の高い定着支援と安定就労を実現」
マインドシード研究所の最終目標は、すべての指導員が同じ高いレベルで支援できる体制を作り上げることです。AIと専門家によるデータ解析を活用することで、個人ごとに最適な指導指針を抽出し、指導員間の“ばらつき”や属人化を解消。これにより、どの現場でも質の高い定着支援と職業訓練が実践できるようになります。
個別性を重視しながらも標準化された指導により、障がいのある方一人ひとりが社会で安定して働き、充実した生活を築くことが可能になります。また、継続的なフィードバックと現場改善を通じて、指導員自身の成長も促進。全体の指導力向上が、就労定着率の向上や本人の自己実現、社会参加の拡大へとつながります。当研究所は、福祉現場全体の質の底上げを通じて、誰もが安心して働ける社会づくりを力強くサポートします。

業務紹介4
「一人ひとりの可能性を社会で活かすために」
障がいのある方々は、重度・軽度にかかわらず多様な個性と力を持っています。その中にはフルタイムで安定して働くことができる方も少なくありません。しかし、個々の特性や可能性が十分に評価されず、活躍の場が限られてしまうことは社会全体にとって大きな機会損失です。
マインドシード研究所では、AIと専門家の知見を活用した個別指針をもとに、ひとり一人が本来持つ力を発揮できる環境づくりを推進しています。適切な職業訓練や生活支援、きめ細かなメンタルケアを通じて、障がいの有無に関わらず社会の一員として活躍できる仕組みを実現。働きたいという想いを叶え、企業や地域社会に新たな価値をもたらします。
私たちは、すべての人の“できる”を見つけ、機会損失のないインクルーシブな社会を目指します。